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by mamaborie
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カテゴリ:シネマ( 2 )

お久しぶりです。
母の入院などもあって、時間に追われる日々が続いています。
気付けばあろう事か11月は一度も投稿していなかったのですね。
コメントへのお返事も遅くなったりで、ほんと、もうボロボロで申し訳ありません。

そんな中、先日何作かDVDを観ました。
そのうちの一つがこの「ゆれる」
公開当初から観たかった映画です。
多くの方はもう御覧になっていて、感想も何も出尽くした感も有りますが
遅ればせながら、一言・・・。

ゆれる
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監督  西川美和

ストーリー

東京で写真家として成功した猛は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、実家に残り父親と暮らしている兄の稔、猛に思いを寄せる幼なじみの智恵子との3人で近くの渓谷に足をのばす。だが渓谷にかかった吊り橋から流れの激しい渓流へ、智恵子が落下してしまう。その時そばにいたのは、稔ひとりだった。はたして事故なのか事件なのか、兄弟の心が揺れ動く・・・。(公式サイト参考)


邦画は久しぶりです。
と言っても映画通ではないので決して数多くの映画を観たわけではなく、偉そうな事はいえないのですが・・・。と、先に断っておきますが、
邦画の場合、「大ヒット上映作」と言われる作品はまず観にいかない・・・どころか、DVDすら借りない。なぜなら半年もすればTVで放送するし、私個人の好みですから聞き流していただきたいが、「大ヒット上映作」に心を動かされる作品が有った例が無い!?
公開後のあまりの評価の高さに「作られた大ヒット」とは違うものの、少し疑って罹っていたのですが、見終わった後も深い余韻の残る大変いい映画でした。
キャスティングも香川照之、オダギリジョー、伊武雅刀など芸達者ぞろいで、ストーリーも人物も大変丁寧に描かれていて観る者をどんどん引き込んで行く。
誠実で優しいはずの兄の不可解な言動、戸惑う弟の心。
人の心の深淵を理解する事は難しく、曖昧な記憶は主観によって左右され吊り橋の上のように揺れて動く。
ラストシーンの兄稔(香川照之)の複雑な笑顔は何を意味するのだろう。
道路を挟んだ二人の間に停まるバスが微妙な距離を暗示しているかのようで、上手いなって感じました。
個人的には、伊武雅刀演じる老いた父親が洗濯物を干すシーンが好きでしたが・・・(笑)
ところで、キム兄(検事役)は何で出てたんだろう?(もしかして、息抜き?)

いずれにせよ、真実にたどり着く事の困難さ重さをつくづく感じさせられましたね。
全く余談ですが、近い将来「裁判員制度」なんてものが出来ようとしているけど、本当に大丈夫なのかな?
間違って事件に巻き込まれたり、裁判員に選ばれたりしたらどうしよう・・・!
なんて、オバサンは妄想を膨らませてしまったのでありました^^
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by mamaborie | 2007-11-24 00:04 | シネマ

地球の片隅で・・・*

もう9月だというのに暑い日が続きます。
皆さん、お元気ですか?
私は夏の間の不摂生のツケがドーッと出たり(笑)
パソコンの具合がイマイチで、仕事以外の使用を控えていたせいもあったりで・・・。
ほんと、すっかりご無沙汰してしまいました。
・・・・と、最近こんな言い訳ばかりなのですが、見捨てずにご覧になって下さっている方がいらっしゃれば幸いです・・・。

世界陸上があったり、美術館に行ったり・・・。書きたいことは色々あったのですがどうにも頭の中が纏まらず、今回は寝苦しい暑い夜に観たDVDの話題を・・・。
カテゴリー選択をしていて気付きましたが、なんと初めてなんですね!映画の話題!!
何だか緊張するな・・・(笑)

ナイト・オン・ザ・プラネット(NIGHT ON EARTH)
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監督・製作・脚本  ジム・ジャームッシュ

音楽          トム・ウェイツ
キャスト        ウィノナ・ライダー、アーミン・ミューラー・スタール、
             ロベルト・ベニーニ他

監督は「ストレンジャー・ザン・パラダイス」や「コーヒー&シガレッツ」の
ジム・ジャームッシュ

映画は、ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ミラノ、ヘルシンキの五都市が舞台のオムニバス形式。殆んどが、深夜のタクシーの中での運転手と乗客の会話の場面のみで形成されている。

ロスは、自動車整備工を夢見る女性ドライバー(ウィノナ・ライダー)と、ハリウッド映画の新人女優を探すプロデューサー ヴィクトリアの話。NYでは気のいい黒人男性ヨーヨーと、東ドイツから来たばかりで運転もろくに出来ない元道化師の新米運転手(アーミン・ミューラー・スタール)のコメディー。パリは人種差別に傷ついたコートジボワール出身の運転手(イザーク・ド・バンコレ)と、盲目の女性(ベアトリス・ダル)の話等々・・・。

深夜のひんやりとした空気の中で、それぞれの物語は淡々と進んでいく。
彼らは偶然乗り合わせたタクシーの乗客と運転手という関係に過ぎないのだが、僅かな時間を共有し短い会話を交わすうちに次第に心を開き 、お互いの人生観や生活を覗かせ離れていく。
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それぞれの街の一つの姿を、軽快で それでいて鋭く描いた素晴らしい作品。
私は中でもNYの絶妙なジョークのやり取りと、パリの 盲目である事に誇りを持っている様にすら見える女性の話が好きですね。
特にパリの話の中でアフリカ移民の運転手が
「オレの肌の色がわかるか」
と絡んだときに女性が返した
「私は色を感じるのよ!」
という一言。
彼の出身地まで当ててしまうこの女性には、眼で見る以上に真実が見えるのでしょうか・・・。
ここで話してしまうとつまらないのであえて言いませんが、少し皮肉な結末がまた最高なのです。

たまたまタクシーに乗合わさなければけっして出会うことが無かった人たち・・・。
そんな関係ってありますよね。
私も以前は持病があって 入院生活も経験したのですが、その時同じ病室の空気を共有した人たちと語り合った事は今でも大切な思い出です。
幼稚園の先生、小学校の先生、女性タクシードライバー、そして主婦・・・と、色々な方がいましたが、健康なら決して交わる事が無かったであろう人たちです。
全く違った人生、つかの間だからこその深い関係。
そしてやがて日常に戻り、何事も無かったかのように離れていくのです。

それぞれのお国柄や社会問題がさりげなく描かれている粋な作品。
カメラワークも隙が無く、トム・ウェイツの音楽も渋いです。
130分間の、とても心地よい時間が過ごせました。
(これ、実はTSUTAYAで100円で借りて来たのですが・・・)

そして、娘と二人暑苦しい夜に暑苦しく語ってしまったのでありました。
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by mamaborie | 2007-09-09 16:33 | シネマ