地球の片隅で・・・*
2007年 09月 09日
もう9月だというのに暑い日が続きます。
皆さん、お元気ですか?
私は夏の間の不摂生のツケがドーッと出たり(笑)
パソコンの具合がイマイチで、仕事以外の使用を控えていたせいもあったりで・・・。
ほんと、すっかりご無沙汰してしまいました。
・・・・と、最近こんな言い訳ばかりなのですが、見捨てずにご覧になって下さっている方がいらっしゃれば幸いです・・・。
世界陸上があったり、美術館に行ったり・・・。書きたいことは色々あったのですがどうにも頭の中が纏まらず、今回は寝苦しい暑い夜に観たDVDの話題を・・・。
カテゴリー選択をしていて気付きましたが、なんと初めてなんですね!映画の話題!!
何だか緊張するな・・・(笑)
ナイト・オン・ザ・プラネット(NIGHT ON EARTH)
監督・製作・脚本 ジム・ジャームッシュ
音楽 トム・ウェイツ
キャスト ウィノナ・ライダー、アーミン・ミューラー・スタール、
ロベルト・ベニーニ他
監督は「ストレンジャー・ザン・パラダイス」や「コーヒー&シガレッツ」の
ジム・ジャームッシュ
映画は、ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ミラノ、ヘルシンキの五都市が舞台のオムニバス形式。殆んどが、深夜のタクシーの中での運転手と乗客の会話の場面のみで形成されている。
ロスは、自動車整備工を夢見る女性ドライバー(ウィノナ・ライダー)と、ハリウッド映画の新人女優を探すプロデューサー ヴィクトリアの話。NYでは気のいい黒人男性ヨーヨーと、東ドイツから来たばかりで運転もろくに出来ない元道化師の新米運転手(アーミン・ミューラー・スタール)のコメディー。パリは人種差別に傷ついたコートジボワール出身の運転手(イザーク・ド・バンコレ)と、盲目の女性(ベアトリス・ダル)の話等々・・・。
深夜のひんやりとした空気の中で、それぞれの物語は淡々と進んでいく。
彼らは偶然乗り合わせたタクシーの乗客と運転手という関係に過ぎないのだが、僅かな時間を共有し短い会話を交わすうちに次第に心を開き 、お互いの人生観や生活を覗かせ離れていく。
それぞれの街の一つの姿を、軽快で それでいて鋭く描いた素晴らしい作品。
私は中でもNYの絶妙なジョークのやり取りと、パリの 盲目である事に誇りを持っている様にすら見える女性の話が好きですね。
特にパリの話の中でアフリカ移民の運転手が
「オレの肌の色がわかるか」
と絡んだときに女性が返した
「私は色を感じるのよ!」
という一言。
彼の出身地まで当ててしまうこの女性には、眼で見る以上に真実が見えるのでしょうか・・・。
ここで話してしまうとつまらないのであえて言いませんが、少し皮肉な結末がまた最高なのです。
たまたまタクシーに乗合わさなければけっして出会うことが無かった人たち・・・。
そんな関係ってありますよね。
私も以前は持病があって 入院生活も経験したのですが、その時同じ病室の空気を共有した人たちと語り合った事は今でも大切な思い出です。
幼稚園の先生、小学校の先生、女性タクシードライバー、そして主婦・・・と、色々な方がいましたが、健康なら決して交わる事が無かったであろう人たちです。
全く違った人生、つかの間だからこその深い関係。
そしてやがて日常に戻り、何事も無かったかのように離れていくのです。
それぞれのお国柄や社会問題がさりげなく描かれている粋な作品。
カメラワークも隙が無く、トム・ウェイツの音楽も渋いです。
130分間の、とても心地よい時間が過ごせました。
(これ、実はTSUTAYAで100円で借りて来たのですが・・・)
そして、娘と二人暑苦しい夜に暑苦しく語ってしまったのでありました。
皆さん、お元気ですか?
私は夏の間の不摂生のツケがドーッと出たり(笑)
パソコンの具合がイマイチで、仕事以外の使用を控えていたせいもあったりで・・・。
ほんと、すっかりご無沙汰してしまいました。
・・・・と、最近こんな言い訳ばかりなのですが、見捨てずにご覧になって下さっている方がいらっしゃれば幸いです・・・。
世界陸上があったり、美術館に行ったり・・・。書きたいことは色々あったのですがどうにも頭の中が纏まらず、今回は寝苦しい暑い夜に観たDVDの話題を・・・。
カテゴリー選択をしていて気付きましたが、なんと初めてなんですね!映画の話題!!
何だか緊張するな・・・(笑)
ナイト・オン・ザ・プラネット(NIGHT ON EARTH)
監督・製作・脚本 ジム・ジャームッシュ
音楽 トム・ウェイツ
キャスト ウィノナ・ライダー、アーミン・ミューラー・スタール、
ロベルト・ベニーニ他
監督は「ストレンジャー・ザン・パラダイス」や「コーヒー&シガレッツ」の
ジム・ジャームッシュ
映画は、ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ミラノ、ヘルシンキの五都市が舞台のオムニバス形式。殆んどが、深夜のタクシーの中での運転手と乗客の会話の場面のみで形成されている。
ロスは、自動車整備工を夢見る女性ドライバー(ウィノナ・ライダー)と、ハリウッド映画の新人女優を探すプロデューサー ヴィクトリアの話。NYでは気のいい黒人男性ヨーヨーと、東ドイツから来たばかりで運転もろくに出来ない元道化師の新米運転手(アーミン・ミューラー・スタール)のコメディー。パリは人種差別に傷ついたコートジボワール出身の運転手(イザーク・ド・バンコレ)と、盲目の女性(ベアトリス・ダル)の話等々・・・。
深夜のひんやりとした空気の中で、それぞれの物語は淡々と進んでいく。
彼らは偶然乗り合わせたタクシーの乗客と運転手という関係に過ぎないのだが、僅かな時間を共有し短い会話を交わすうちに次第に心を開き 、お互いの人生観や生活を覗かせ離れていく。
それぞれの街の一つの姿を、軽快で それでいて鋭く描いた素晴らしい作品。
私は中でもNYの絶妙なジョークのやり取りと、パリの 盲目である事に誇りを持っている様にすら見える女性の話が好きですね。
特にパリの話の中でアフリカ移民の運転手が
「オレの肌の色がわかるか」
と絡んだときに女性が返した
「私は色を感じるのよ!」
という一言。
彼の出身地まで当ててしまうこの女性には、眼で見る以上に真実が見えるのでしょうか・・・。
ここで話してしまうとつまらないのであえて言いませんが、少し皮肉な結末がまた最高なのです。
たまたまタクシーに乗合わさなければけっして出会うことが無かった人たち・・・。
そんな関係ってありますよね。
私も以前は持病があって 入院生活も経験したのですが、その時同じ病室の空気を共有した人たちと語り合った事は今でも大切な思い出です。
幼稚園の先生、小学校の先生、女性タクシードライバー、そして主婦・・・と、色々な方がいましたが、健康なら決して交わる事が無かったであろう人たちです。
全く違った人生、つかの間だからこその深い関係。
そしてやがて日常に戻り、何事も無かったかのように離れていくのです。
それぞれのお国柄や社会問題がさりげなく描かれている粋な作品。
カメラワークも隙が無く、トム・ウェイツの音楽も渋いです。
130分間の、とても心地よい時間が過ごせました。
(これ、実はTSUTAYAで100円で借りて来たのですが・・・)
そして、娘と二人暑苦しい夜に暑苦しく語ってしまったのでありました。
by mamaborie
| 2007-09-09 16:33
| シネマ